AIにより更に高度になる※犯罪に注意※

YouTubeやSNSを開けば、「AIは便利だ」「素晴らしい」といった感想で溢れています。

確かに、私自身も業務で活用しており、その恩恵は計り知れません。

しかし、歴史を振り返ってみてください。 ダイナマイトを作ったノーベルや、

ドローンを開発した技術者たちは、まさか自分たちの発明がこれほど戦争に使われることになるとは想像していなかったのではないでしょうか。

AIも同じです。 もちろん開発者たちはリスクを想定しながら作っていますが、

犯罪利用を避ける為に一般の方々に公開しないわけにはいかないので、今こうして普及しています。

99%の人は、仕事を効率化したり、生活を豊かにするために使っています。

でも、残りの1%の悪意ある人間が、YouTubeの「便利なAI活用法」という動画を見て、

「これは犯罪に利用できるのではないか?」と考えているとしたら…。

進化する犯罪の手口 特に懸念されるのは以下の2点です。

  1. メール詐欺の巧妙化 これまで、海外からの詐欺メールは「日本語がおかしい」だけですぐに見抜けました。
  2. しかし、AIを使えば完璧で自然な日本語の文章が作成可能です。
  3. これからは、文章だけで詐欺を見抜くのは困難になるでしょう。
  4. 画像の合成による脅迫・詐欺 今まで難しかった画像の合成も、
  5. 今や誰でも簡単にできてしまいます。 例えば、ありもしない状況の画像を作って人を脅したり、
  6. 騙したりする事件が出てくるかもしれません。

「電子透かし」という対抗策 では、私たちは無防備なままなのでしょうか?

実は、GoogleなどのAIが生成した画像には、

人間の目には見えない**「電子透かし(デジタルウォーターマーク)」**が入っていることがあります。

「これはAIが作ったものです」という証拠が、データの中に隠されているのです。

今回は、実際にその「透かし」を検知する実験をお見せしたいと思います。

まずは何も加工していない画像をAIに下記の様に質問してみます。

「電子透かし(デジタルウォーターマーク)」は検出されませんでした。

今度はAIでコップに「KUMABE REAL ESTATE」を合成させた画像で聞いてみます。

上記の通り編集された形跡が確認されました。
次は生成された際にマークされるGeminiのロゴを切ってみます。

ロゴを切り取ろうがAI生成と判断されます。

次は生成した画像をパソコンで表示させて、
そのパソコンの画面をスマートフォンで撮影した画像で試します。

Geminiで「電子透かし(デジタルウォーターマーク)」を検出できなくなりました。
デジタルウォーターマークも高度な技術ですが、このように生成した画像を画面に映してスマホで撮影しただけで
Geminiを欺けてしまいます。

おそらく紙にプリントアウトした物も高確率で「電子透かし(デジタルウォーターマーク)」が検出されなくなります。

AIの普及と発達によって、私たちには「嘘を見抜く力」が以前よりも必要とされてきました。

若い世代の方は、デジタルを使った画像の加工やフェイク動画に馴染みがあるため、
「これは怪しいな」と直感的に見破る力が高いと思います。 しかし、心配なのは高齢の方々です。

「写真=真実」という意識が強いため、画像で見せられた場合、
それを信じてしまう確率がどうしても高くなります。

進化するリフォーム詐欺の手口 私が危惧しているのは、最近多い「リフォーム詐欺」の手口が、
AIによってさらに巧妙化することです。 例えば、以下のような手口が考えられます。

ケース1:床下のシロアリ詐欺 悪徳業者が点検と称して床下に入ります。その際、
わざと家主さんの「私物(サンダルや箱など)、名前を書いてもらった紙など」を持って入ります。
そして、その私物の横に、AI合成で「大量のシロアリ」や「腐食した基礎」の映像を作り出すのです。

これを見せられた家主さんはどう思うでしょうか。 自分の見覚えのある私物が写っているため、
「これは間違いなくウチの床下の写真だ!」と信じ込んでしまいます。 AIを知らないお年寄りは、
数分の点検の間にそんな高度な合成ができるとは夢にも思いません。

ケース2:屋根のひび割れ詐欺 屋根に登った業者が、ドローンやスマホで撮影した写真に、
AIで「大きな亀裂」や「瓦のズレ」を合成して見せるケースです。 その場で見せつけられたら、
冷静な判断をするのは非常に難しいでしょう。

AI犯罪をどう防ぐか AIは素晴らしい技術ですが、
ダイナマイトやドローンを作った人たちが「まさか戦争に使われるとは」と嘆いたように、
作った人の意図を超えて悪用されるリスクが常にあります。
もちろん、AIの開発者たちも対策はしていますが、完全に防ぐのは困難です。

AIを活用している私たち事業者、そして国は、今後間違いなく増えるであろう「AIによる犯罪の高度化」をどう防ぐのか。
便利さを追求するだけでなく、防御策についても真剣に考えていく必要があります。

私たちにできること ご実家のご両親などにも、「写真を見せられても即決しない」「必ず家族や信頼できる業者に相談する」よう、
ぜひ伝えてあげてください。 「目に見えるものが真実とは限らない」。そんな時代が来ています。

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